U-21日本代表、韓国戦の前後半90分で交代枠を使わなかった理由 森保監督のプランは?

U-21日本代表の森保監督【写真:Getty Images】
U-21日本代表の森保監督【写真:Getty Images】

ソン・フンミンらを擁する韓国に攻め込まれるなか、粘り強く耐え続けたが…

 アジア大会男子サッカー決勝が1日に行われ、U-21日本代表はU-23韓国代表に延長戦の末に1-2で敗れ、銀メダルに終わった。森保一監督は試合後、前後半90分間は交代枠を使わなかったことについて、「後半に入ってチャンスも増えていた」と意図を語った。

 U-23世代をベースに、A代表のエースFWソン・フンミン(トットナム)らオーバーエイジ枠をフル活用する必勝体制で今大会に挑んだ韓国に対し、日本は東京五輪を視野に入れたU-21代表チームで参戦。因縁の日韓対決となった決勝戦は、韓国に猛攻を受ける展開となった。

 前後半を無失点でしのぎ切って迎えた延長戦開始早々の3分、日本はペナルティーエリア内左からソン・フンミンに攻め込まれる。そしてゴール前中央にカットインしたところを途中出場のFWイ・スンウ(ヴェローナ)にシュートを許し、ついに先制点を奪われた。

 さらに延長前半11分、ソン・フンミンの左FKからファーサイドでFWファン・ヒチャン(ハンブルガーSV)に頭で合わせられて決定的な2失点目。日本は延長後半10分に上田綺世(法政大)のゴールで1点を返すのが精一杯だった。

 森保監督は、前後半90分間を無失点に抑えたこと、延長戦に入って2点ビハインドを背負ったなかで1点を返す意地を見せたことに、一定の評価を与えた。

「選手たちが韓国の強力な攻撃陣に対してタフに粘り強く戦い抜いて、凌いでくれた。そこからチャンスを見出すという展開を辛抱強く我慢強く、集中力を切らさずに続けてくれたと思います。残念ながら延長戦で2点を取られてしまい、さらに難しい展開になりましたが、選手たちが2-0のまま終わるのではなく1点返す、最後まで諦めずに戦う姿勢を見せてくれたことは今後につながると思います」

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