ミラン本田のレアル戦評価は「5.5」 地元メディアからは厳しい視線

前半見せ場なしのスソと同評価

 ACミランの日本代表FW本田圭佑が、30日のインターナショナル・チャンピオンズカップ中国ラウンドのレアル・マドリード戦で後半開始から途中出場した。2トップ下で新加入のコロンビア代表FWカルロス・バッカらとうまく絡んだが、ミラン専門ニュースサイト「milannews.it」は及第点を与えなかった。トップ下で先発し、前半不発だったライバルの元U-21スペイン代表MFスソと同じ5.5点という評価だった。
 本田は、個人能力で圧倒的な差があるレアル相手に右サイドからDFサパタへの正確なクロスを供給。バッカの強烈なボレーシュートの起点となるなど、見せ場をつくった。攻守に奮闘したが、決定的な仕事ができなかった背番号「10」に対し、地元メディアは物足りなさを感じている様子だ。
 本田に対して、「評価は5.5。煙がかかったプレー。不正確」と短く否定的なトーンで評価されている。前半45分にプレーした不発のスソと同じ評価となった。スソは「興味深いプレーもあったが、持続性がない。流れがよくない時が心配。チームのボール回しから孤立する」と報じられている。
 一方でレアル相手に善戦した同僚は、高い評価を手にしている。GKディエゴ・ロペス、DFパレッタ、エリー、アントネッリ、MFデヨングといった守備陣は6.5点。ニアング、そして、PK戦で痛恨のミスを犯したが、レアル相手にも実力を示したバッカも6.5点という合格点を手にしている。
 昨季からポジションを争っているイタリア代表FWアレッシオ・チェルチは5点と厳しい評価を受けている。
 ミランでこれまでプレーすることのなかったトップ下は「自分の家」とも語る本職。試合後は手応えを浮かべていたが、本田加入以降、2年連続で欧州のカップ戦に出場できていない凋落のミランの背番号「10」に対するメディアの視線は厳しい様子だ。
 地元紙「コリエレ・デロ・スポルト」も5.5点となった。寸評では「少ししか見せ場がなく、良くなかった」と明確に批判。アントネッリ、デヨング、ニアングには7点がつけられているが、本田の評価はチェルチのチーム最低の5点に次ぐものだった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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