頼れる主力の復帰で乾のダービー出場にも影響か

　日本代表MF乾貴士が加入したベティスは、リーガ・エスパニョーラ開幕2試合で1分け1敗とスタートダッシュを切ることはできなかった。そのなかで迎える第3週のビッグマッチが、地元のライバルであるセビージャとの「アンダルシア・ダービー」だ。序盤戦の大一番に向けて、ベティスの象徴である元スペイン代表MFホアキン・サンチェスらが戦線に復帰すると、スペイン紙「マルカ」が報じている。

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　ベティスは開幕節のレバンテ戦をホームで0-3と落とし、続くアラベス戦もスコアレスドロー。現地時間1日に本拠地ベニート・ビジャマリンで行われるセビージャとの同都市決戦は、スペインで最も熱いダービーとも評されるほど両チームのサポーターにとって譲れない一戦となる。

　ベティスとしては2試合で少々落ちた評判を回復させるためには、是が非でも勝ち点3を奪いたい一戦となるが、今週の練習から頼れる主力が合流した。レアル・マドリードやマンチェスター・シティに所属経験のあるボランチのスペイン代表MFハビ・ガルシアとホアキンだ。

　両者ともにプレシーズンマッチ後に筋肉系の怪我を負い、開幕2試合を欠場した。現状ではセビージャとの一戦に出られるかは今週のトレーニング次第だが、キケ・セティエン監督としては精神的支柱として期待したいところだろう。

　2002年の日韓ワールドカップ（W杯）でスペインのウイングとして一躍名を挙げたホアキンは、今や円熟味を感じさせるアタッカーとなった。3-4-2-1システムのベティスのなかでは、シャドーの一角として乾とポジションを争うと目される。ベティスの象徴の復帰によって、乾としてはチーム内競争もさらに白熱することになりそうだ。