本田レアル相手にトップ下で躍動 ピンポイントクロスで好機演出

劇的なPK戦でミラン惜敗も、本田は冷静にアピール成功

 インターナショナル・チャンピオンズカップ中国ラウンドの優勝決定戦となったACミラン対レアル・マドリード戦が30日、上海で行われ、ミランの日本代表FW本田圭佑は後半開始から主力2トップとともにトップ下でプレーした。ピンポイントクロスで好機を演出するなど見せ場を作ったが、試合は0-0で突入したPK戦の末に10-9でレアルが劇的な勝利を飾り、中国ラウンド優勝を果たしている。
 この試合、背番号「10」はベンチスタートだった。だが、同じく後半から出場したのは新加入のブラジル代表FWルイス・アドリアーノとコロンビア代表FWカルロス・バッカの今季新加入の2トップ。主将のイタリア代表MFモントリーボ、フランス代表DFフィリップ・メクセスといった実力者も後半から出場。定位置確保を目指す本田は実質主力組でプレーしたことになる。
 前半、全くと言っていいほどパスをつなげなかったミランが、本田、モントリーボ、バッカの3人を軸に、右サイドで連動してリズムを創出。後半15分まではミランペースとなった。同16分には、キッカーを務めた右CKからの二次攻撃でクロスをファーサイドのサパタの頭に完璧なクロスで合わせ、バッカの難易度の高いボレーシュートを演出。リズム良く攻撃に絡んだ。中盤からタイミング良く縦パスを供給し、MFホセ・マウリのミドルシュートを引き出すなど好プレーもあった。
 全体的にレアルに押し込まれる展開になったが、気迫のこもったスライディングタックルを仕掛けるなど守備でも奮闘。0-0のまま迎えたPK戦では、4番手のキッカーとして登場し、直前のキッカーのバッカが失敗していただけに、外せば敗戦が決まる重圧の中で冷静に相手GKの逆を突いてゴール左へ転がして決めた。ミランが追いつき、双方とも11人目まで突入する死闘となったが、ミランの16歳GKドンナルンマのキックが止められ、ミランは9-10で敗れた。

 

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