愛妻家ファン・ハールが明かすあと2シーズンで指導者引退の理由とは

「私は監督人生で全てを成し遂げた」

 マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督が2016-17シーズン後に監督から引退する意向を表明したが、その理由が夫人との約束であることを明らかにしている。ESPNが報じている。
 現在63歳のオランダ人指揮官は17年6月のシーズン終了後に指導者からも引退すると明言している。現在のユナイテッドとの3年契約も、その時点で満了となる。
「私は(17年に)引退するだろう。これは私の妻との約束なんだ。我々はもう長く一緒に居られる時間がさほどない。それが理由だ。彼女にそう伝えたと認めなければいけない。彼女と出会えて、素晴らしい関係を築いてきた。55歳で引退するつもりだったが、私はまだ働いている。そして、来週64歳になる」
 指揮官はこう語った。アヤックス、バルセロナ、バイエルン、AZでリーグ優勝を果たしてきたキャリアに悔いはない様子だ。
「私は監督人生で全てを成し遂げた。母国のオランダでも、素晴らしいリーグのスペインでもドイツでもそうだ。W杯にも参加できた。唯一の望みはプレミアリーグだった。今私はここにいる。もっとお金を稼ぐためにカタールに行く? そうは思わない。自分の人生も楽しむべきだし、奥さんとの関係も楽しまないと」
 厳格な哲学をチームに植え付け、そぐわない選手は放出する鉄の掟を誇るファン・ハール監督だが、愛妻家ぶりを披露。残り2シーズンとなった監督稼業の引退後は、夫人との日々を楽しむ方針を明らかにしていた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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