韓国代表、元ポルトガル代表指揮官のベント氏就任 協会幹部が明かした選任の理由は?

韓国代表の指揮官に就任したベント氏【写真:Getty Images】
韓国代表の指揮官に就任したベント氏【写真:Getty Images】

複数の候補者から2012年EURO4強監督を招聘 「最も信頼を置けると感じた」

 大韓サッカー協会(KFA)は17日、代表監督就任会見を開き、パウロ・ベント氏が就任すると発表した。

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 ベント氏は2002年に現役生活を終えた後、スポルティングCP(ポルトガル)、ポルトガル代表、クルゼイロ(ブラジル)、オリンピアコス(ギリシャ)、重慶力帆(中国)の監督を歴任した。

 スポーツ総合サイト「SPOTVニュース」は、KFA監督選任委員会のキム・パンゴン委員長の会見での発言を紹介している。

 まず、キム・パンゴン委員長は「前代表監督を務めたシン・テヨン氏についても多く議論し、ロシア・ワールドカップ(W杯)のドイツ戦での勝利など高い評価があったが、最終候補に含まなかった」と説明。これまでベント氏以外にも候補として、スペイン人のキケ・サンチェス・フローレス氏、イラン代表監督のカルロス・ケイロス氏、ロシアW杯でメキシコ代表を率いたフアン・カルロス・オソリオ氏などの名前が挙がっていた。

 最終的にベント氏を選んだ理由については、「(ポルトガル代表の)EURO2012でベスト4などの結果を高く評価した」と明かし、「歴任したクラブチームでは60%を超える勝率、専門性の高いコーチングスタッフとのトレーニングプログラムも評価した」と説明した。

 また、スポーツ総合サイト「スポータルコリア」によると、「積極的な姿勢」が選任の最たる理由だという。

 同サイトはキム・パンゴン委員長が「最も信頼を置けると感じた。コーチ陣の全てがミーティングに参加することを要請したが、監督を含めた5人すべてが帯同してくれた。誰一人も抜けることなく、韓国行きに対する意思が強かった」と話したことを伝えた。

 KFA関係者の話として、同サイトは「20日の月曜日に韓国入りする予定で、22日に会見を準備している」と報じている。

(金 明昱 / Myung-wook Kim)



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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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