2019年アジア杯まで「勝負の6カ月」 トルシエ以来の“兼任”森保監督を襲う過密日程

(上)A代表と(下)U-21代表【写真:Getty Images】
(上)A代表と(下)U-21代表【写真:Getty Images】

8月のアジア大会から来年1月のアジアカップまで、A代表と五輪代表の日程が

 日本サッカー協会(JFA)は26日、日本代表新監督として2020年東京五輪を目指すU-21日本代表を率いる森保一監督の就任を発表した。A代表と五輪代表の兼任監督は、2000年シドニー五輪と2002年日韓ワールドカップ(W杯)で指揮を執ったフィリップ・トルシエ氏以来となる。

 兼任監督を引き受けるにあたり、過密日程は議題に挙がったという。8月にはU-21代表が挑むインドネシアでのアジア大会があり、翌9月からは3カ月連続でA代表のキリンチャレンジカップが2試合ずつ組まれている。12月にはU-21代表が欧州遠征を行い、年が明けた2019年1月にはA代表の公式大会となるUAEアジアカップと、6カ月連続で試合スケジュールが組まれている状況だ。

 森保監督も、26日に行われた就任会見で次のように語っている。

「このA代表の監督を引き受ける時、アジア大会があり、9月のキリンカップがあり、視察はどうするのかというのは最初に引っかかった。体は一つなので、日程が重なったところは不可能。しかし、私一人ではなく日本協会、日本代表を支える方々の力を借りてやっていけば可能だと思っているし、より大きな成果になると思っている。スタッフも私と同様に1グループでは回らない。今は白紙だが、これから時間をかけてスタッフの編成をしていきたい」

 来年1月のアジアカップまで、二つのチームを率いて采配を揮うことは、試合日程が完全に重なっていない以上、不可能ではない。ただ森保監督も語るとおり、招集選手の選定を行うための視察などは多くのスタッフの手助けが必要な状況であり、今後については「キリン(チャレンジ)カップに関しては、すぐに編成はできないと思うので、五輪代表チームに関わっているスタッフでやりたい。プラスして必要ならそこは技術委員長に相談して付け加えたい。選択肢として、今フリーでいる方、あるいは仕事をしている方、全ての方を選択肢として持たせていただきながら編成したい。いつまでにと焦って決めるのではなく、最高、最強のスタッフになるように考えながら編成したい」と語っている。

 日本サッカーの発展のために「トライすべきことは、結果を恐れずにやる」と宣言した森保新監督。どのようにA代表と五輪代表のチームを構築していくのか、手腕が問われることになる。

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