次代を担うなでしこ、今大会ブレークの有吉が成長誓う 「悔しさを次に」

ブレークしたなでしこの右翼

 今大会の有吉の活躍は、目覚ましかった。日体大時代に鍛え抜かれたスタミナを武器に、右サイドで休むことなくアップダウンを繰り返した。特に、決勝トーナメント初戦のオランダ戦では果敢にオーバーラップし、点取り屋だった学生時代についた「キング」の愛称を思 い起こさせるような強烈な右足シュートを突き刺した。自身の代表初ゴールは、チームをベスト8に導く貴重な先制点になった。
 準決勝のイングランド戦では、MF阪口夢穂とのベレーザコンビで右サイドを一気に切り裂き、宮間の先制PKを呼び込んだ。プレーヤー・オブ・ザ・マッチにも選出され、日本を2大会連続の決勝の舞台に導いた。その活躍は世界に衝撃を与え、準決勝後にFIFAから発表された大会最優秀選手候補の8人にもノミネートされた。宮間やアメリカ代表MFロイド、ドイツ代表FWシャシッチなどと肩を並べた。それでも個人プレーに走るような姿はみじんも見せず、決勝戦でもチームプレーに徹した。
「本当にこのメンバーは最高のメンバーですし、決勝まで来られたことを誇りに思います」 
 有吉にとって初めての世界大会はこれで幕を閉じた。世界の頂点に手は届かなかったが、飽くなき向上心の持ち主は未来に目を向けた。
「しっかり受け止めてまた日本に帰って頑張りたいと思います。みんなの支えがあって決勝まで来られて、最後に結果が出なくて本当に悔しいですけど、次に生かしたい。胸を張って日本に帰りたいと思います」
 佐々木監督は、試合後に「これから若い世代も入ってさらにパワーアップを」と、世代交代も示唆した。世界にその名をとどろかせたた27歳は、間違いなく次代のなでしこを担う一人だ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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