女子サッカーを日本の文化に なでしこ宮間の挑戦はリオへと続く

大舞台で正確無比なFKを披露

 なでしこジャパンMF宮間あやは、5日(日本時間6日)、女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会決勝のアメリカ戦で2-5と敗戦後、主将としての責任感から謝罪の言葉を口にした。
 バンクーバーのBCプレイススタジアムで行われた表彰式。かつてアメリカリーグのセントルイス・アスレティカ時代の盟友で、世界最強GKホープ・ソロらアメリカ代表の狂喜乱舞をしっかりと目に焼き付けた。そして、宮間は「まずは応援してくださった皆さまに申し訳ないという気持ち」と言葉を紡いだ。
 立ち上がりから相手に圧倒された。準決勝イングランド戦で苦しめられたセットプレ ーで立て続けに失点。なでしこらしい粘り強さと落ち着きは、バンクーバーのピッチにはなかった。開始16分間で大量4失点。序盤で試合の大勢は決してしまった。 
 それでも、「90分で決着をつける。ワールドカップ(優勝トロフィー)は決して渡さない」と、試合前に闘志を燃やしていた宮間は諦めなかった。次第に卓越した技術を発揮。後半7分には正確無比なフリーキックから飛び込んだMF澤の頭を狙い、これがオウンゴールを誘発した。
 今大会準決勝までの決定機創出の回数は全チーム中トップの22回。「最も重要なオーケストラの指揮者」と米メディアにも絶賛された、そのタクトは輝きを放った。
 それでも、アメリカは強かった。連覇はならず、準優勝に終わった。「後悔はない。チ ームを勝たせられなかったのが、一番悔しい。みんなが最後までやれたと思います。自分がやれることは全てやったと思います。チームのみんなも毎日文句を言わずに、W杯をとるために努力してきたと思うので、今回はとれなかったですけど、本当にみんなよく頑張ったと思う」と宮間は同僚をたたえた。

 

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