メキシコの39歳DFマルケスが代表引退 史上3人目の5大会連続W杯出場の偉業達成

メキシコ代表でW杯5大会連続出場を果たしたマルケスは、代表引退を決断した【写真:Getty Images】
メキシコ代表でW杯5大会連続出場を果たしたマルケスは、代表引退を決断した【写真:Getty Images】

指揮官からの信頼揺るがず、“ラストマッチ”の16強ブラジル戦では先発出場

 ロシア・ワールドカップ(W杯)はベスト8が出揃い、世界一への戦いが佳境を迎えている。その一方で敗れ去ったチームで長年戦ったベテラン選手たちが今後の去就について発言する機会が増えているが、メキシコ代表で史上3人目となる5大会連続出場を果たしたDFラファエル・マルケスも、39歳にして代表引退を決断したとスペイン紙「マルカ」が報じている。

 マルケスは20代前半から欧州リーグで活躍し、2000年代中盤にはバルセロナの最終ラインから中盤を統率。メキシコ人で初となるUEFAチャンピオンズリーグ優勝を経験するなど、いぶし銀の役割を果たした。その存在感は母国メキシコ代表でも大きく発揮され、02年日韓大会を皮切りに06年ドイツ大会、10年南アフリカ大会、14年ブラジル大会、そして今回のロシア大会と5大会連続での出場を実現した。

「メキシコの皇帝」との異名を持つマルケスが偉大なのは、今大会でもフアン・カルロス・オソリオ監督の厚い信頼の下、要所でプレー機会を得たことだ。グループリーグ初戦、世界中が驚いたドイツ戦では、1点リードの試合終盤に3枚目の交代枠として投入。中盤深い位置で世界王者の猛攻を食い止め、1-0勝利に貢献した。また決勝トーナメント1回戦のブラジル戦でも先発起用され、その実力が健在であることを示した。

 しかし、この試合がマルケスにとっての代表ラストゲームとなったようだ。同紙は「ブラジルがメキシコを下した試合は、マルケスにとって最後の国際試合となる。プロ入りから22年後、代表チームに別れを告げた」と、今大会が最後の戦いになったと記している。

 メキシコ以外にもMF長谷部誠(日本)、MFアンドレス・イニエスタ(スペイン)らここ10年間の各国サッカー界を支えた重鎮が代表引退を表明している。ロシアW杯は、サッカー界の一つの時代が終わりを迎えた大会と言えるのかもしれない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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