米メディア「技術のなでしこ対パワーのアメリカ」 2-1で米勝利予想

芸術的な日本のサッカー

 なでしこジャパンは、5日(日本時間6日)に女子ワールドカップカナダ大会決勝でアメリカと対戦する。その一戦を前に、米国メディア「ESPN」は、「日本の卓越した技術」対「アメリカのパワー」の激突と特集している。
 華麗な連係でフィールド上に美しいパスワークを描く、「女性版バルセロナ」と称されるなでしこ。アメリカでも、その高い連動性を誇るサッカーは、脅威と映っているようだ。特集では、なでしこの強みをこう評している。
「日本は4-4-2システムを採用している。技術的な成熟度と、魅惑的なオフ・ザ・ボールの動きの積み重ねによってボール支配 力を上げるサッカーだ。日本は80%のパス成功率とアタッキングサードでの61%のパス成功率は今大会最高の数字だ」
 日本は、決勝トーナメント初戦オランダ戦や、準々決勝オランダ戦で試合を支配し、敵陣でのパス成功率は大会随一を誇る。高度な連動性が生み出す強烈な試合支配力こそが、世界で人気を誇るなでしこのゆえんである。
 そして、今大会のなでしこは宮間のチームだと言い切った。
「日本の偶像化されている澤穂希は、いまだ健在だが、アメリカのFWアビー・ワンバックのように主役の座は譲っている。これは宮間あやのチームだ。彼女は左ウイングで先発しているが、彼女が日本の攻撃における最も重要な指揮者だ。イングランド戦では、左サイドで封じられたが、中央に進出 することができる」
 今大会最多の22回の決定機を創出している司令塔は「最も重要な指揮者」とまで評されている。
 だが、当然なでしこはワンマンチームではない。「宮間だけがなでしこの脅威ではない。大野忍と、大儀見優季は機動力に優れている。川澄奈穂美は右サイドで強烈な力を誇っている。中央の阪口夢穂はボックス内に遅れて侵入し、脅威となっている。サイドバックに目をやっても、鮫島彩とゴールデンボール賞候補の有吉佐織も攻撃参加できる」と報じている。

 

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