“小さな魔法使い”香川、二度目のW杯で痛感した世界との差 「この壁は非常に大きい」

ベルギーの脅威になっていた香川【写真:AP】
ベルギーの脅威になっていた香川【写真:AP】

ベルギー相手に2点を先行してからの逆転負け 「この現実は受け止めにくい」

 世界との差を痛感させられる一戦となった。ロシア・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦でベルギーと対戦した日本は、2点を先行しながら2-3と逆転負けを喫し、史上初のベスト8進出を果たせなかった。フル出場したMF香川真司は、「この結果は必ず自分たちにとって意味のあるものだと思っている」と未来に目を向けた。

 日本は後半開始直後の3分に、MF柴崎岳のスルーパスに抜け出したMF原口元気の右足シュートで先制。その4分後にはMF乾貴士の強烈なミドルシュートで追加点を奪い、FIFAランキング3位の強豪ベルギーを追い詰めた。

 しかし後半24分、29分と立て続けに失点して追いつかれると、後半終了間際にはGKティボー・クルトワを起点としたカウンターから攻め込まれ、最後はMFナセル・シャドリに押し込まれて勝ち越しを許した。

 悪夢のような敗戦に日本の選手たちも呆然。涙を流す選手も多いなか、毅然とした態度でインタビューに応じた香川は「これがサッカーですし、この現実は受け止めにくいですけど、個々の差が最後に出ましたし、受け止めにくい結果ですけど、受け止めるしかないのかなと思っています」と振り返った。

「監督が代わったりして厳しい戦いが予想されたなか、チーム一丸となって今日もやってこられた。だからこそ、この1勝を取って次に行きたかった。やはり、この壁が非常に大きいものだと実感しますし、今はこの結果を受け止めるしかないと思っています」

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