「手術の可能性も言われていた」 攻撃を牽引した乾、同僚やスタッフのサポートに感謝

今大会2得点を決めた乾【写真:AP】
今大会2得点を決めた乾【写真:AP】

後半7分、香川のパスから無回転ミドルをお見舞い

 日本の攻撃の救世主となったMF乾貴士は、負傷した右太ももの手術危機を乗り越えての2ゴールの大活躍だったことを明かした。現地時間7月2日、ロシアワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦ベルギー戦で鮮やかな無回転ミドルを決めた乾は、2-3の逆転負けを喫した試合後、「手術ではなくサポートして下さった方々、選んでくれた西野監督に感謝したい」と明かした。

 スペインで鍛え上げられたスキルマスター、乾の真骨頂だった。後半3分に乾のパスカットを起点としたMF原口元気の先制ゴールで1-0とした4分後、セレッソ大阪時代の盟友であるMF香川真司からのショートパスを受けると、ワンタッチ入れてから右足を一閃。無回転軌道のボールは、プレミア屈指の名門チェルシーの正守護神ティボー・クルトワもセーブできない一撃として突き刺さった。

「自分としては良いサッカーができましたし、悔しいですけどもこのメンバーでここまで戦えたっていうことは本当に誇らしいですし、勝利を願っていたサポーターの皆さんには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいですけど、みんな本当に必死で戦いました」

 そんな乾だったが、大会開幕前の状況は芳しくないものだった。その原因は今季リーガ・エスパニョーラ終盤戦で負った右太ももの怪我。事前に行われた国内合宿では別メニュー調整が続いたが、その状況は想像以上に厳しいものだったようだ。

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