ブラジル代表のバルセロナDFダニエウ・アウベスは、南米選手権での蛮行によって4試合出場停止を命じられた同僚のFWネイマールに「過ちから学べ!」と説教したと明かした。スペイン地元紙「マルカ」が報じている。 ネイマールは南米選手権チリ大会での1次リーグコロンビア戦で0-1と敗戦後、相手DFアルメロに思い切りボールを蹴りつけ、決勝点を決めたDFムリージョに頭突きを仕掛けた。 エンリケ・オセス主審は試合中、ネイマールにイエローカードを与えていたが、改めて試合後にレッドカードを提示。1試合出場停止処分に加え、改めて規律委員会からは4試合の出場停 止処分が下された。セレソンの大先輩でクラブでも同僚のサイドバックは苦言を呈したという。 「私は彼に落ち着くようにいった。全てのことから学ばなければいけないことは多い。最終的にブラジルに害を成すような同じ過ちを繰り返してはならないと、ね」 アウベスは、23歳の若さで王国の背番号「10」と、キャプテンの重責を担う若者に、そう説教した。だが、4試合出場停止は、フェアではないと擁護している。 「彼に対する処分は重すぎると思う。他の選手だったら、ここまで大事になっていなかったのでは。これが我々にとって痛手となっている。違いをつくれる人間を失ってしまった」 バルサとセレソンで共に戦うネ イマールは、相手を傷つけるようなプレーヤーではないという。「彼は相手に一度も蹴りつけるような選手ではないんだ。フットボールはコロンビア戦よりも美しいものだ。フットボールとは偉大な動きと偉大なゴールが全てなんだ」とアウベスは、言葉を重ねた。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images