スペインで研鑽を積む乾貴士が「勝負どころ」を力説、西野ジャパンの活路とは?

パラグアイ戦で先発が予想される乾は距離感の重要性を説いた【写真:Getty Images】
パラグアイ戦で先発が予想される乾は距離感の重要性を説いた【写真:Getty Images】

パラグアイ戦で香川とともに先発が予想される乾、適度な距離感の重要性を説く

 日本代表は現地時間12日、オーストリア・インスブルックのチボリ・シュタディオンで行なわれる国際親善試合パラグアイ戦に臨む。19日のロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ初戦のコロンビア戦前のラストマッチとなるなか、スペインで3シーズン戦い続けているMF乾貴士が、日本の「勝負どころ」を明かしている。

 日本は5月30日のガーナ戦、そして6月8日のスイス戦と2試合続けて0-2の完敗を喫した。西野朗監督をはじめ、選手たちは収穫と課題の両方を口にしているなか、2015-16シーズンからスペイン1部エイバルでプレーし、来季ベティスへの移籍が決定している乾が、西野ジャパンの攻撃について言及している。

 西野監督はパラグアイ戦で出場機会の少なかった選手の起用を示唆しており、乾をはじめ、香川真司らも先発が濃厚。かつてセレッソ大阪で共闘した香川とは阿吽の呼吸を見せており、代表でも華麗なコンビネーションが期待される。乾も「そうしたいですし、そういう場面は作っていかないといけない」と語りつつも、適度な距離感の重要性を説く。

「中にいすぎても真司のスペースを潰すだけですし、他の選手が入ってくるスペースを潰すだけ。ピッチを広く使わないと意味がない」

 スイス戦後、乾は日本の攻撃が狭い場所で仕掛け過ぎている問題点を指摘しており、無暗に中央へ入るプレーに釘を差している。「スペースを潰してしまう」というのが最大の理由だ。もっとも「そのなかでタイミング良く中に入って行くこと、サイドバックとの連係も大事になる」と続けており、要所で中央でのコンビネーションプレーを織り交ぜようと意識しているという。

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