バルサ新時代の“魔術師”コウチーニョ、芸術的カーブショットに称賛の声「真の絵画」

コウチーニョが最終節で見せた「エクセレントな右足」にリーガ公式が注目【写真:Getty Images】
コウチーニョが最終節で見せた「エクセレントな右足」にリーガ公式が注目【写真:Getty Images】

コウチーニョが最終節で見せた「エクセレントな右足」にリーガ公式が注目

 スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、現地時間20日に行われたリーガ・エスパニョーラ最終節レアル・ソシエダ戦(1-0)を最後に、愛するバルセロナのユニフォームを脱いだ。試合後には盛大な退団セレモニーが実施され、本拠地カンプ・ノウはイニエスタの偉大な足跡を称える声と別れを惜しむ感情に支配された。そんな名手のラストマッチに花を添えたのが、今年1月にリバプールから加入したブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョだ。

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 リバプールで10番を背負い圧倒的な存在感を示していた25歳のアタッカーは、加入当初こそ負傷の影響もあって輝きを放てなかったが徐々にパフォーマンスが向上。最終的にリーガ18試合で8得点5アシストの成績を残した。

 そんな新時代のバルサ攻撃陣の核として期待されるコウチーニョが、イニエスタのラストマッチで類稀な才能を爆発させた。スコアレスで迎えた後半12分、敵陣左サイドでウルグアイ代表FWルイス・スアレスからの横パスを受けたコウチーニョはドリブルを開始。一度ダイアゴナルに中央に突っかけると、ソシエダのDFディエゴ・ジョレンテが前方をふさいだため、左に切り返して前に進む。そしてペナルティーエリア手前で、今度はソシエダのDFアリツ・エルストンドが行く手を阻んだため右に切り返して中央へ。この時、コウチーニョと相手ゴールの間には追走してきたジョレンテがいたが、ボールを右にずらして右足を一閃。美しい弧を描いた芸術的なシュートがゴール右隅に吸い込まれた。

 角度、スピードとも完璧な一撃に、スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は「コウチーニョがゴラッソでイニエスタに敬意」と報道。コウチーニョの決勝弾を「偉大なゴール」と称えた。またペルーメディア「デポル・コム」が「真の絵画! コウチーニョがリーガの試合でバルセロナにとって偉大なゴールを決めた」と伝えれば、ペルー紙「エル・コメルシオ」も「フィリペ・コウチーニョはエクセレントな右足シュートで最初のゴールを奪った」と脱帽した。

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