レアル・マドリードのラファエル・ベニテス新監督が、6日のバルセロナとのUEFAチャンピオンズリーグ決勝でゴールを決めるなどの活躍を見せたユベントスのスペイン代表FWアルバロ・モラタの復帰を要求していることが分かった。スペイン地元紙「AS」が報じている。 レアルは今季開幕前、ユベントスにモラタを2200万ユーロ(約30億円)で売却したが、ユベントスで、その実力を示した。今季セリエA8得点ながらUEFAチャンピオンズリーグで活躍。レアル・マドリードとの準決勝では、古巣を撃破するゴールを決め、決勝戦でも一時同点に追いつくゴールを挙げた。 記事によると、ベニテス監督はフィオレンティーノ・ペレス会長にモラタのレアル復帰の意向を伝えたという。放出時には買い戻しオプションをつけており、レアルは3000万ユーロ(約52億円)でユベントスで成長したストライカーを買い戻すことができるという。 ベニテス監督は4-2-3-1システムを好んで用い、「背番号9の役割を果たせる完璧な存在としてみている」と伝えた。新監督の中では、フランス代表FWカリム・ベンゼマよりも1トップとしての評価は高いという。 フィオレンティーノ・ペレス会長は、今夏の移籍市場で唯一の銀河系補強としてマンチェスター・シティのアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ獲得に動いており、移籍金総額は6000万ユーロ(約84億円)を超えると見られている 。チームのバジェットの問題から、会長の方針と、指揮官のモラタ復帰要請は、相反するものだと同紙は指摘。今後、ベニテス監督の意向が通るのか注目が集まる。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images