マンチェスター・ユナイテッドなどが獲得を狙うレアル・マドリードのウェールズ代表FWギャレス・ベイルが、改めて残留を主張している。衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。 レアルは昨季、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)と国王杯の2冠を達成しながらも、今季はライバルのバルセロナの後塵(こうじん)を拝する結果となった。ベイルもリーグ戦13得点を挙げたが、昨季ほどのインパクトを残せずに批判を浴びることもあった。連日、ユナイテッドや、チェルシーなどが大金を用意して獲得を目指すと伝えられていたが、本人は残留を強調した。英地元紙「ザ・サ ン」のインタビューには、こう答えている。 このウェールズ代表アタッカーは、「来季も残留するのか」という質問に対し、「もちろんだ。僕はレアル・マドリードの選手で、これまで通りだ」と言って続けた。 「ここでのプレーを楽しんでいるし、できる限り、ここで続けていきたい。そして多くのトロフィーを勝ち取りたいんだ」 昨年末にはクラブ・ワールドカップを制したが、リーグとカップ戦のタイトルはバルセロナに譲った。さらにユベントスに敗れて敗退となったCLでもバルセロナが決勝に進出するなど、屈辱的な1年となった。巻き返しのために、ベイルは既に来季の展望も語っている。 「今年は(CLの)ファイナルに進出できず、僕らは本当にショックを受けた。だけど、来 年は、もう一度あの舞台に行きたい。そして再びタイトル獲得を目指す。 全てのトロフィーのために、来季は110%を尽くす。そうすれば(タイトルを)取り戻せるはずだ」 ベイルは「良いことも悪いことも全て良い経験になる」と、前向きな発言も残している。まだ25歳と伸びシロを十分に残すだけに、ラファエル・ベニテスが新監督に就任した”エル・ブランコ”でさらなる成長が期待される。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images