レアル・ソシエダのデイビッド・モイーズ監督が、マンチェスター・ユナイテッド監督時代にレアル・マドリードのウェールズ代表FWギャレス・ベイル獲得を熱望していたことを改めて告白。かつての思い人は来季、レアルで大スターになると太鼓判を押している。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。 スコットランド人指揮官は、昨年4月、成績不振を理由にユナイテッドの監督の座を追われた。現在は、ソシエダで指導者人生を満喫している。降格危機に立たされていたチームに就任すると、今季12位でフィニッシュ。1部残留という使命を果 たしたモイーズ監督だが、短命に終わったユナイテッドでの心残りを口にした。 「まず、ギャレス・ベイルは際立った選手である。私はどうしてもトットナムからマンチェスター・ユナイテッドに彼を連れて来たかった。だが、それはかなわなかった。彼の心はレアル・マドリードにいくことで固まっていたのだ」 13年シーズン開幕前の移籍市場で、ベイルはトットナムからレアルに史上最高額の移籍金で加入した。ユナイテッド新監督に就任したばかりのモイーズ監督は、移籍市場の目玉を逃すという挫折からメガクラブのキャリアをスタートさせた。 「私がユナイテッドに就任した瞬間から、私のレーダーに入っていた。彼にはスピードがある。フィジカル的な能力もある。来年は、マドリー ドでビッグスターになると思う。彼は偉大なクラブで成功するチャンスを与えられた。彼は成功すると思う」 ベイルは今季無冠に終わったレアルでサポーターから多くの批判を浴びた。それでも、白い巨人に踏みとどまり、自らの能力を証明しようとしている。今季対戦相手としてスピードスターをつぶさに観察したモイーズ監督は、来季のベイル大爆発を予言した。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images