フットボール界の浄化に期待を集める10人 英紙がFIFA次期会長候補を特集
大本命プラティニ
FIFAのゼップ・ブラッター会長が、W杯招致などを巡る贈収賄疑惑の高まりによって2日に電撃辞任を表明した。再選からわずか4日の辞任を受け、英地元紙「デイリー・テレグラフ」は腐敗したフットボール界の浄化に期待を集める次期会長候補10人を特集している。
1番手は、UEFAのミシェル・プラティニ会長。現役時代はフランス代表とユベントスで活躍し、「将軍」と呼ばれた名手だ。かつて盟友として蜜月関係を築いたブラッター前会長との関係は急激に悪化。会長選の前には公然と辞任を迫り、UEFAのFIFA脱退を示唆するなど、アンチ・ブラッターの急先鋒(せんぽう)となっ た。「後任の最有力候補」と報じられている。
2番手につけたのは、元ポルトガル代表MFルイス・フィーゴ氏。現役時代は、バルセロナ、レアル・マドリードなどで活躍した天才ドリブラーだった。FIFAの浄化を訴え、FIFA会長選に立候補したが、選挙戦の過程であまりの汚染ぶりに幻滅。出馬を取り消し、ブラッター氏を「独裁者」と糾弾した。フットボールファンからの人気は高いが、記事では「FIFAの政治の世界に未経験」と利権の巣窟となっているFIFA改革の実行能力に疑問符をつけている。
3番手は元マンチェスター・ユナイテッドの強化責任者デイビッド・ギル氏。フットボール界を知り尽くし、実務能力の高いギル氏もまたFIFA内の政治の世界は未経験。それでもブラッター会長在任時、批判的な 姿勢を打ち出していたことから高い評価を得ている。