アーセナルのイングランド代表MFジャック・ウィルシャーが、ノース・ロンドン・ダービーを争う宿敵トットナムをこけにするチャントの大合唱を促したことを謝罪した。 アーセナルは、5月30日のFAカップ決勝でアストン・ビラを4-0で撃破し、今季リーグで3位となった。今季5位のトットナムよりも、20年連続でリーグ戦で上位につけている。「またしても起きてしまった」などの大合唱で、ライバルチームに勝ち誇るのが、ガナーズサポーターの習わしとなっている。 そして、FAカップ連覇を祝う記念パレードで、エミレーツスタジアムの前に集結し た大勢のファンの前で、事件が起こった。祝賀ムードの中、壇上でマイクを取ったウィルシャーは、アンチトットナムのチャントを促すと、サポーターは大合唱。「スーパー・ジャック」と、ウィルシャーのチャントで締めくくった。 昨年のFAカップ優勝時のパレードでもトットナムをこき下ろすチャントを先導していたウィルシャーは、自身のツイッターで「あれだけ多くのファンとカップ戦連覇を分かち合えて夢がかなった。もしも僕のセレブレーションが、誰かを驚かせたり、怒らせたりしたのなら謝罪します」とメッセージを発信している。 一方、アーセナルのサポーターは「謝罪の必要なし」、「正直、本当に悪いと思ってないでしょ」、「謝るな、レジェンド」、「来年も同じのお願い」 などとメッセージを送り、背番号「10」のマイクパフォーマンスを堪能した様子だった。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images