ベルギーの超新星ヤヌザイに起きた悲劇 華々しい代表デビューを果たしたはずが……

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ヤヌザイは、5月26日、ベルギー・ゲンクのクリスタル・アレナで行われたルクセンブルグ代表との親善試合で、後半開始からチェルシーMFエデン・アザールと交代で代表デビューを果たした。試合はエバートンFWロムル・ルカクのハットトリックで、5対1で勝利した。

この一戦で、ベルギー代表を率いるマルク・ヴィルモッツ監督がまさかの凡ミスを犯してしまう。FIFAの親善試合では、6選手までの交代を認められている。だが、交代枠を1つ多く「7」まで使ってしまったため、ルクセンブルグ戦が国際A マッチという公式戦から練習試合扱いへと降格。ヤヌザイの希望に満ちたデビューは、公式記録にはノーカウントとなった。

 ベルギーの首都ブリュッセル生まれのヤヌザイだが、コソボ系アルバニア人の両親を持つために、ベルギー、コソボ、アルバニアの3カ国でプレーする資格があった。さらに、イングランド居住5年目を迎える2018年には、イングランド代表でプレーできる権利を取得することもできた。

そのため今年4月に、ベルギー代表でのプレーを選択するまで、ヤヌザイ自身がどの国の代表でプレーするのか。その決断に注目が集まっていた。

 ヤヌザイ以外にも、この試合で先発したズルテ・ワレへムGKサミー・ボスットも代表デビュー戦だったが、その記録は残らず。ハットトリックを達成したルカクも、当然練習試合での大活躍扱いとなってしまい、3選手がヴィルモッツ監督のボーンヘッドの最大の犠牲者となってしまった。

 ベルギー代表は今月2日にも、スウェーデンとの親善試合を戦ったが、ヤヌザイに出番は訪れず。ヨーロッパ屈指の期待の新鋭の代表デビューは、早くて12日のチュニジアとの本大会直前の親善試合となりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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