香川復活劇に見る数値上の変化 ドルトムント先発奪還後はキーパス増加&走行スピードアップ

より高い位置でボールに触り持ち味発揮

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 今季の香川のリーグ戦、もしくはCLのスタメン出場試合のデータを、先発の座を手にした3月11日のブンデスリーガ第24節ヘルタ・ベルリン戦(1-2)の前後に分けて算出した。

 8-4と大勝した昨年11月22日のCLグループステージ第5節レギア・ワルシャワ戦で2ゴール1アシストを記録した香川だが、それ以外の試合ではアクション数は多いものの得点に直結するデータは生まれていなかった。

 しかし、ヘルタ戦以降にスタメン出場した試合では、特にキーパスが増加。より高い位置でボールに触れることで、香川らしいプレーを再び見ることができるようになった。

 また、右の表はリーグ戦における走行データのスピード別の割合だが、前半戦(17節まで)の出場時に比べて後半戦(18節以降)では時速17km~24kmの割合が上昇している。モナコ戦でも後ろでボールを触ってから、そのままゴール前へ駆け抜ける動きなどで相手のマークを外していたが、こういった「静」と「動」を繰り返しつつ「動」の距離が増えた点も、好調の要因と言えるだろう。

 モナコ戦は残念ながら黒星となったが、モナコもクオリティーの高いチームであり事件の有無にかかわらず、難しい試合になっただろう。ドルトムントは現在国内カップ戦も勝ち抜いており、リーグ戦も4位と来季CL出場権獲得に向けて負けられない状況となっている。そのなかで輝きを取り戻した香川が、シーズンのクライマックスに向けてどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。敵地第2戦でも勇敢に戦い、攻撃陣をけん引してくれるはずだ。

データ提供元:Instat

【了】

Soccer D.B.●文 text by Soccer D.B.(http://soccer-db.net/

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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