本田、香川、長友…欧州組凋落の危機! ハリルジャパンに浮上した新たな課題

9月の最終予選以降、代表戦士の大半が所属クラブで出場機会を得られず

 日本代表を率いるバヒド・ハリルホジッチ監督にとって、頭の痛い問題が浮上している。ハリルジャパンは10月のロシアワールドカップ(W杯)最終予選で、6日にホームのイラク戦、11日に敵地のオーストラリア戦を迎えるが、9月の最終予選に招集した選手26人のうち(辞退者や追加招集者を含む)、欧州でプレーする大半の選手がポジション争いに苦しみ、満足に出場機会を得られていない現状が浮き彫りになっている。

 9月の代表活動終了後、欧州では同月25日までにリーグ戦、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)や国内カップ戦などにより、各クラブが4試合から5試合程度を消化している。しかし、ヨーロッパでプレーする14選手のうち、レギュラーに定着していると言えるのはDF酒井宏樹(マルセイユ)とDF酒井高徳(ハンブルガー)に加え、原口元気(ヘルタ)と浅野拓磨(シュツットガルト)の4人のみというのが実情だ。

 特に、ここ数年の日本代表で不動のレギュラーとして活躍してきた主軸たちの苦戦が顕著と言える。最終ラインでは、長友佑都(インテル)と吉田麻也(サウサンプトン)の2人がUEFAヨーロッパリーグ(EL)の1試合に出場したのみで、リーグ戦では全く出場機会を得られていない。

 中盤と前線に目を移すと、日本代表キャプテンのMF長谷部誠(フランクフルト)はちょうど半分にあたる2試合フル出場ながら、日本最大の強みと言われていた2列目は壊滅的で、香川真司(ドルトムント)と本田圭佑(ACミラン)の2人は、それぞれ27分間と19分間の出場のみ。期待された清武弘嗣(セビージャ)も5試合中で1試合の出場と苦戦を強いられている。先日のリーグカップ・チェルシー戦で2ゴールと活躍した岡崎慎司(レスター)だが、出場時間数はチーム全体の30パーセントにも満たない。

 

 

 

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