首位浦和を守備偏重の策で迎え撃った横浜FM 主将の中村は「現時点ではこれがベスト」

「高い強度の試合」を無失点で乗り切り、モンバエルツ監督は手応えをつかむ

 J1ファーストステージ第6節、横浜F・マリノスは前節終了時点で首位を走る浦和とホームで対戦し、0-0のスコアレスドローに終わった。横浜FMは浦和を相手にホームゲームながら、自陣深くまで引いて守る守備的なスタイルを選択し、浦和の強力な攻撃陣を抑えることには成功。勝利につなげることはできなかったものの、指揮官や選手はある程度の手応えを感じるゲームとなったようだ。

 チームを率いるエリック・モンバエルツ監督は、2-1で勝利した前節(2日)のG大阪戦の先発から、負傷した日本代表MF齋藤学以外は全く同じメンバーを送り出した。6日に行われたヤマザキナビスコカップの柏戦(1-3)ではメンバー11人をすべて入れ替えるなど休養も十分だったが、この日は守備に体力を使う試合となった。

 浦和のDFラインから始まるビルドアップに対し、横浜FMは常にラインを低く構え、最前線のFWカイケも含めた、11人全員が自陣のセンターサークルよりも後ろに下がっていた。結果だけを見ればゴール前を固める守備は成果を上げたが、攻撃ではカウンターからの単発な攻撃に終始していた。

 それでも、フランス人指揮官は一定の手応えをつかんだようだ。試合後にこう振り返っている。

「浦和という強い相手に対して、非常に高い強度の試合だった。両チームともにチャンスがあったが、堅い守備で0-0になった。今日のゲームを左右するのは切り替えの局面だと予測していた」

 

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