なでしこ連覇の陰に「自作自演」 神プレーの“裏MVP”にファン感謝「ありがとう」

オーストラリア戦でGK山下がスーパープレー【写真:Getty Images】
オーストラリア戦でGK山下がスーパープレー【写真:Getty Images】

アジア杯決勝、オーストラリア戦でGK山下がスーパープレー

 なでしこジャパン(日本女子代表)は現地時間20日、2019年女子ワールドカップ予選を兼ねたAFC女子アジアカップ決勝でオーストラリアと対戦し、1-0の勝利で見事に大会連覇を飾った。大会最優秀選手(MVP)にはFW岩渕真奈(INAC神戸レオネッサ)が選ばれたが、決勝の舞台で“裏MVP”とも言える活躍を披露したのがGK山下杏也加(日テレ・ベレーザ)だ。ファンからは「神セーブありがとう!」「MVP」「連覇の立役者」など、称賛の声が上がっている。

 グループリーグ最終戦で1-1と引き分けた日本とオーストラリアが、決勝の舞台で再び激突。序盤から相手に押し込まれる場面が多かった日本は、前半12分にペナルティーエリア内から強烈なシュートを浴びるも、山下がスーパーセーブで阻止する。だが、直後の同14分にまさかのシーンが生まれた。

 サイドからクロスを放り込まれた日本だが、GK山下が反応。事なきを得たかに思われたが、ここでキャッチしきれずにボールをこぼすと、反応したMFタミカ・バットがシュート。DF熊谷紗希(リヨン)がカバーに入ったが手に当たってPK判定となった。早々に追い込まれた日本だったが、山下が素早く反応してシュートを阻止し、辛うじて大ピンチを凌いだ。

 試合後に山下は、自身のミスが発端となったPKストップに「自作自演もあった」と照れ笑い。だが、それによって気持ちを入れ替えられたという。「それで1回止めて、自分も試合を楽しもうと気軽にできました」と試合を振り返っている。

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