ファン・ハール監督が不調の要因を分析 改善すべきポジションとは

依存度が高いキャリックの代役を模索

 マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督が、中盤の底でプレーする選手の獲得に動くことを明言した。英地元紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。
 マンUは24日、敵地で今季プレミアリーグ最終節ハル・シティ戦を戦い、0-0の引き分けに終わった。これにより、4位でリーグを終えることとなった。
 今季の“赤い悪魔”は、リーグ序盤こそ勝ち点の積み上げに苦労したが、中盤から復調して上位争いを演じた。だが、終盤に掛けて失速し、多くの勝ち点を取りこぼした。その課題改善のため、ファン・ハール監督は、自陣で構える中盤の選手の補強を訴えている。
「背番号6はチームにおいてキープレーヤーだ。私の場合、特に重宝する役割でもある。背番号6は、私のサッカーに欠かせないパーツの1つなんだ。そのポジションの改善が必要なのは明らかだ」
 失速の原因は明らかだった。MFマイケル・キャリックは今季、開幕直前の負傷によりシーズン序盤を棒に振ったものの、復帰後はレッド・デビルズを上位へと引き上げる原動力となった。
 しかし、先月のマンチェスター・シティ戦で再び負傷離脱すると、チームはそこから3連敗。キャリックが負傷離脱した第32節以降の成績が1勝3敗2分と、ベテランMFへの依存度が高いことを裏付ける結果となった。指揮官は、こう続けた。
「例えるならば、今季はキャリックの負傷 時にエレーラがその役割を担った。良かったとは思うが、スペシャルではなかった。ルーニーにも任せたことがあったが、彼の適正ポジションではなかった。私はキャリック以外に同等のレベルで戦える右利きの選手をそろえてはいなかったということだ」
 復活を遂げた名門は、キャリアの晩年を迎えるキャリックに継ぐ選手を探すべく、移籍市場に目を光らせている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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