3-4-2-1を推奨、長谷部はリベロで起用

守備の要となる3バックの中央にはキャプテンのMF長谷部誠を置きたいという【写真：Getty Images】

　ミキッチはバヒド・ハリルホジッチ前監督がメインシステムとした4-3-3ではなく、「日本の選手の能力を生かす上で合っている」との理由で3-4-2-1を推奨。そして、守備の要となる3バックの中央にはキャプテンのMF長谷部誠（フランクフルト）を置きたいという。

「ハセベは真のリーダー。彼が発する一言は他の選手よりも重みがある。チームに安心感と自信をもたらす唯一無二の選手だ。でも、私だったらボランチではなく、3バックにしてリベロで使いたい。最終ラインは中央がハセベで、左はヨシダ（吉田麻也／サウサンプトン）、右はモリシゲ（森重真人／FC東京）。GKはシュウサク（西川周作／浦和レッズ）だね。セービングの能力はもちろん、足もとが上手いし、GKからつなげるというのはチームとして大きい。日本国内で彼よりその能力が高い選手はいない」

　ミキッチが人選で頭を悩ませたのが中盤だ。ボランチの一角にMF山口蛍（セレッソ大阪）、左ウイングバックにDF長友佑都（ガラタサライ）を即決した一方で、残りの二枠はいくつかの選択肢を明かした。

「もう一人のボランチは……、イデグチ（井手口陽介／クルトゥラル・レオネサ）やシバサキ（柴崎岳／ヘタフェ）も良い選手だけど、ここにケンゴを入れたい。右ウイングバックは難しいね。二人のサカイ（酒井宏樹／マルセイユ、酒井高徳／ハンブルガーSV）を対戦相手によって使い分けるのが一番良いと思う」