浦和再建に尽力する“闘将”大槻監督 怒声も放つ「熱い分析家」にサポーター心酔

ユース年代の選手から慕われる人柄「ビビるようなことはないです」

 また、ユースチーム時代から大槻監督の指導を受けてきたDF橋岡大樹も、「懐かしい感じがしましたね。ユースの時も、よく第4審判から注意されていましたよ。普段はジョークを言うような面白い人なんですけど、ピッチに入ったら目つきが変わりますからね」と、話した。そして「ユース(の選手)もみんな、ビビるようなことはないですよ。信頼関係がありますし。確かに、親分という感じかもしれないですね」と、育成年代の選手からも慕われる指導者であることを明かした。

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 この日のトレーニングでも、良いプレーがあった直後には「最高だ!」「素晴らしい!」という声をかけるが、同じ選手のプレーに「もっと速いパス出せよ!」と一喝する場面もあった。そうしたメリハリもまた、選手にとっては人間的な魅力に映るのだろう。

 少なくない数のサポーターからサインを求められた大槻監督は「僕ですか!?」と驚きながらも、丁寧にサインをしていた。一方で、「これからユースチームの試合を見に行かないといけないんですよ」と足早にクラブハウスへ入っていった。トップチームの暫定監督となったが、自分が育ててきている選手たちの公式戦は当然ながら気になっている。

 鋭い眼光と風貌、大きなアクションやストレートな感情表現で勝利への執念を感じさせる大槻監督は、今季の浦和にあってサポーターたちの待ち望んだ明るい話題になっているようだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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