「サッカーを壊す」 日本と対戦のコロンビア代表FW、物議を醸すVARに怒りの抗議
モナコのファルカオ、フランス杯決勝のPSG戦でVARに泣かされ0-3でタイトルを逃す
モナコに所属するコロンビア代表FWラダメル・ファルカオが、6月に開催されるロシア・ワールドカップ(W杯)でも導入されるビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)について「VARはサッカーを壊すだろう」と主張した。スペイン紙「マルカ」が報じた。
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ロシアW杯で日本代表と対戦するコロンビア代表の一員であるファルカオは現地時間3月31日、モナコのキャプテンとしてパリ・サンジェルマン(PSG)とのフランスカップ決勝にフル出場。前半37分に一度はゴールネットを揺らしたが、これがVAR判定の末にオフサイドとなると、最後までゴールを奪えないまま0-3で悔しい敗戦を喫した。
試合後、ファルカオの口からはVARに対する批判が相次いだ。その要因となったのが、この日二度あったVARによる判定の場面。一つ目は前半3分にPSGのフランス代表FWキリアン・ムバッペが倒されてPKを獲得した場面で、もう一つは自身の得点が取り消された場面だ。
「VAR判定が行われた二つのケースで、PSGを助ける役目を果たしたことにイライラしている」と語ったファルカオ。「時にこういったものがサッカーを壊すことになる」とVAR判定の問題点を指摘した。
「PKかどうかを見直すのに4分以上を費やし、僕のゴールの時も4分以上あった。それなのになぜレフェリーは最後に2分しかアディショナルタイムを取らなかったのか。教えて欲しいね。PSGは非常に優れているが、彼らは我々を倒すためにVARが必要だった」
日本のJ1リーグ第5節の川崎フロンターレ対サンフレッチェ広島で物議を醸す疑惑の判定が起こり、VAR導入を求める声が上がる一方で、欧州ではVARに対する批判が広まっている。果たして、ロシアW杯までに批判を改善する一手を打つことができるのだろうか。