韓国代表が得た「すべてを一瞬にして失う」教訓 不発のエース起用法に疑問の声も…

エースのソン・フンミンは北アイルランドの集中的なマークに苦戦を強いられた【写真:Getty Images】
エースのソン・フンミンは北アイルランドの集中的なマークに苦戦を強いられた【写真:Getty Images】

北アイルランドに1-2敗戦後の韓国メディアの反応 「十分に勝利できたが…」

 韓国代表は24日に行われた国際親善試合で、北アイルランドと対戦。前半7分にFWクォン・チャンフンが先制したが、同20分にオウンゴールで同点に追いつかれ、後半41分にFWポール・スミスに決勝点を許して、1-2で逆転負けした。

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 韓国メディアは、結果的に試合には敗れたものの、前半の早い時間に先制し、失点するまでに試合の主導権を握ったことについては評価。攻撃的な姿勢を貫いた戦い方や得点チャンスを演出したことに及第点を与えた一方、守備に課題を残していることを指摘している。

 サッカー専門誌「Best Eleven」は、「韓国はほとんどの時間にボールを支配していたし、十分に勝利できたと言っても過言ではないくらい、多くのチャンスを作り出した。しかし、結局は好機を生かし切れないまま、後半に逆転されて敗れた」と報じた。

 特に、同誌が課題として強調していたのは“集中力”だ。

「集中力が切れたら終了だ。韓国は北アイルランドのカウンター攻撃、高さ、力に対抗して、内容のある試合を展開したが、最後に集中力が切れて勝利を逃した。集中力が切れれば、すべてを一瞬にして失うという教訓を得た」

 さらにスポーツ・芸能専門サイト「mydaily(マイデイリー)」は、トットナムで今季絶好調のエースFWソン・フンミンの起用法に疑問を呈している。

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“仮想日本”として挑んでくるポーランド戦で打開策を見出せるか

「ソン・フンミンは北アイルランドの集中的なマークに苦戦した。何度か鋭いシュートと突破を試みたが、全体的にトットナムでの活躍ぶりとはほど遠かった」と、クラブでの好調を代表チームにつなげることはできなかったと伝えている。

 その上で「試合前、シン・テヨン監督はソン・フンミンの起用法については、2トップとサイドのどこでも可能だとし、ポジションにとらわれずに自由を与えた。そうすることで、ソンの適正な場所を見つけ出そうとしていたが、期待とは裏腹に結果的にはどのポジションでも自分の技術を最大限に生かすことができていなかった。ソンの活用方法の答えを出すことが今後の課題だ」と指摘した。

 北アイルランドのホームとなった今回の試合では、多くの地元ファンが詰めかけていた。サポーターの声援はほとんどが北アイルランドに向けられたもので、完全アウェーの状態。ただ、そのなかでも韓国は善戦し、勝つこともできた試合だった。それだけに、試合後のシン・テヨン監督や選手たちは悔しさをにじませていた。

 韓国代表は28日(日本時間)にポーランド代表と対戦する。ロシアW杯では日本と同組となるポーランドを相手にどのような戦いぶりを見せるのか。逆にポーランドは“仮想日本”として韓国に向かってくるだろう。守備の集中力向上と、エースFWソン・フンミンの爆発が待たれる。

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(金 明昱 / Myung-wook Kim)

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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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