ベンゲル解任支持は「88%」 苦境のアーセナル、サポーター組織がアンケート実施

公式戦4連敗で解任論過熱 続投支持はわずか「7%」

 アーセナルは現地時間4日に行われたプレミアリーグ第29節ブライトン戦に1-2で敗れ、泥沼の公式戦4連敗となった。この体たらくぶりは22年目の指揮となるアーセン・ベンゲル監督の去就問題が過熱しており、監督交代の可能性が取り沙汰されている。そうしたなかアーセナルのサポーターズグループである「アーセナルサポーターズトラスト(AST)」は、6日に行われた総会の前にベンゲル監督の去就に関してアンケートを実施。「ベンゲル監督をシーズン終了後に変えるべきだ」という回答が88%を占めたと、米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。

 ASTは6日の総会前に「契約最終年を迎えるベンゲル監督を来夏まで続けさせるべきか」とのアンケートを実施した。その結果、アンケート回答者の実に88%が「シーズン終了後に解任させるべきだ」と回答。「残すべき」と答えた人は、わずか7%だった。同組織は約2500人のメンバーのうち、どれだけの人が回答したかは定かにしていないが、この結果は今週にアーセナルのCEO(最高経営責任者)であるイバン・ガジディスに提示するとしている。

 長い間、ベンゲル監督に批判的だったASTは、昨年も78%のメンバーが新契約を結ぶべきではないと回答していたという。ベンゲル監督は昨年の夏、アーセナルの筆頭株主であるスタン・クロエンケによって2年間の契約を結んだが、近年は22年間の指揮の中で最も厳しい状況に追い込まれており、去就に注目が集まっている。

 リーグカップ決勝でマンチェスター・シティに0-3で敗戦し、プレミアリーグでも6位に沈み、FAカップも3回戦で負けたアーセナルに対し、サポーターはACミランと激突するUEFAヨーロッパリーグ16強での勝利を望んでいる。もしこの大会も落とすことがあれば、去就問題はさらに過熱するはずだ。ベンゲル監督は周囲の雑音を封じるような勝利を収め、チームを立て直すことができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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