フランス杯で“下剋上”続出 3部降格圏の2クラブが上位カテゴリー撃破でベスト4へ

レ・ゼルビエとシャンブリーが準々決勝に勝利 決勝進出を懸けて1部クラブに挑戦

 フランスのカップ戦「クープ・ドゥ・フランス」で異例の番狂わせが続出している。これまで準々決勝のうち3試合が終了。パリ・サンジェルマン(PSG)が順当に準決勝進出を決めた一方で、3部リーグで降格圏に低迷する2チームが揃って4強入りを果たした。

 まず4強入りを決めたのは、レ・ゼルビエだった。現地時間27日の2部RCランスとの一戦はスコアレスのままPK戦に突入したが、これを4-2で制した。すると翌28日には、シャンブリーが1部のストラスブールに1-0で勝利し、準決勝への切符を手にした。

 レ・ゼルビエとシャンブリーは、フランス3部相当の全国選手権に所属するチームだ。それも、18チームで戦うリーグ戦の今季成績は、レ・ゼルビエが16位でシャンブリーが17位。いずれも4部降格の危機に直面している。しかし、フランス杯では揃って快進撃を披露し、準決勝進出4チームのうち二つの椅子を占める結果になった。

 日本で例えるならば、J3で降格危機にある2チームが、天皇杯でJ1やJ2の有力クラブを次々に倒して準決勝に到達したのと同等だ。

 準決勝にはPSGの他、カーン(1部13位)とリヨン(1部4位)の勝者が進出する。1部の伝統クラブと3部の2クラブが決勝進出を争う構図となったフランス杯。世紀の番狂わせは決勝まで続くことになるのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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