英3部ウィガン、衝撃の下剋上 プレミア首位マンC撃破に指揮官歓喜「最高の気分だ」

ウィガンがボール支配率83%のシティ相手を1-0で破る大番狂わせ

 イングランド伝統のFAカップで衝撃のジャイアントキリングが起こった。現地時間19日に行われた同大会の5回戦で英3部相当のウィガンがプレミアリーグ首位を独走するマンチェスター・シティを1-0で撃破。初優勝した2012-13-シーズンの決勝と同じ相手に大金星を挙げた。

 シティはベルギー代表MFケビン・デ・ブライネやブラジル代表GKエデルソン、主将のベルギー代表DFヴァンサン・コンパニと行った一部主力がベンチスタート。それでも、スペイン代表MFダビド・シルバ、アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ、ドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンら豪華メンバーをスタメンに揃えた。圧倒的なボール支配で相手に自由を与えなかったが、前半アディショナルタイムにイングランド代表MFファビアン・デルフが退場となり、数的不利を強いられた。

 そして、迎えた後半34分だった。シティの右サイドでファウルがあったと判断したイングランド代表DFカイル・ウォーカーが自身の下へ転がってきたボールを見送ったが、主審はノーファウルと判定してプレーオン。バックラインの背後に流れたボールをウィガンFWウィル・グリッグが拾うと、最後は倒れ込みながらシュートをゴール右隅に蹴り込んだ。

 この1点が決勝点となり、ウィガンが1-0で勝利を手にした。英公共放送「BBC」によれば、シティはボールポゼッション83%を誇っていたが、一瞬の緩みが命取りとなった。ウィガンは守備でも体を張ったプレーでシティに得点を許さなかった。

 

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