不調レアル、首位バルサとの勝ち点差拡大 現地紙が嘆き節「ライバルよりも降格圏近い」

バルサとの勝ち点差19で4位のレアル、降格圏クラブとの勝ち点差16という現状に

 勝ち点差19と16――。リーガ・エスパニョーラの人気を二分する名門、バルセロナとレアル・マドリードの明暗がくっきりと分かれている。今週末に行われたリーガ第19節でレアルが敗戦した一方、バルサは逆転勝利。この結果に受けてレアルの贔屓紙「マルカ」は、レアルの立ち位置は首位バルサより、降格圏内との勝ち点差が近いと記している。

 レアルは難敵ビジャレアルをホームに迎え、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを中心にシュート28本と圧倒的に攻め込んだもののゴールネットを揺らせない。逆に後半終了間際にビジャレアルのカウンターに沈み、0-1で敗戦。今季なぜか勝ち星が伸びないサンチャゴ・ベルナベウで、またしても勝ち点を落とした。

 一方のバルサは敵地のレアル・ソシエダ戦、2点を先制されながらもポルトガル代表FWルイス・スアレスの2得点などによって4-2の逆転勝ち。鬼門と言われる敵地アノエタで連続無敗記録を19に伸ばした。

 この結果バルサが勝ち点51とし、レアルは同32のまま。FIFAクラブワールドカップの影響でレアルが1試合少ないとはいえ、勝ち点差19。同紙は降格圏内の18位デポルティボ・ラコルーニャが勝ち点16で勝ち点差16とあって、「ライバルよりも降格圏の方が近い」と不調を嘆いている。

 レアルは来季、UEFAチャンピオンズリーグ出場圏内となる4位以内の確保に視線を向けた選手が出るなど、目標を下方修正しつつある。勝利が義務づけられるクラブだけに、最も現状を許せないのは辛口で鳴る地元メディア、ファンなのかもしれない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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