悲願のレアル戦へ、パチューカ本田の前に立ちはだかる因縁深い香川の元同僚とは?

南アフリカW杯で本田とユニフォーム交換

 香川にも指導した現リバプール監督の情熱家ユルゲン・クロップの教えは、今でも心に刻まれていると明かす。ボールを失った瞬間に最前線から強烈なプレスをかけ、そのままカウンターに転じる「ゲーゲンプレス」と呼ばれるクロップ流こそが、バリオスの原点になっているという。

 バリオスはかつて本田の前に立ちはだかった因縁を持つ。2010年の南アフリカワールドカップで日本代表は16強に進出するも、PK戦の末にパラグアイに敗れた。この試合でバリオスはフル出場。中澤佑二(横浜F・マリノス)、田中マルクス闘莉王(京都サンガF.C.)の鉄壁コンビに沈黙を余儀なくされたが、PK戦ではしっかりと成功させている。試合後には本田とユニフォームを交換した。

「我々は人々が決勝に行くのを待ち望んでいることを知っている。だが、それを実現するにはまず準決勝について考えなければいけない。全ての試合をリベルタドーレス杯決勝のように準備する。それで上手くやってきた。準決勝には最高の状態でいることが重要だ」

 油断の欠片も見せないバリオス。因縁の宿敵を本田は今度こそ倒せるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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