なぜハリルJは北朝鮮に追い込まれたのか? その背景に平壌での”地獄トレーニング”あり

北朝鮮でのトレーニング事情とは?

 試合後の記者会見で「非常に厳しいトレーニングを積んでいる」と口にしたアンデルセン監督は、北朝鮮でのトレーニング事情を語った。

「平日は毎日二回トレーニングする契約を結んでいる。フィジカル、走り込み、戦術も徹底している。週末はクラブに戻ってプレーをする。かなりのトレーニングを積んでいる」

 代表チームで二部練習を敢行して個々の能力と組織力の底上げを図るとともに、週末はクラブチームでさらに追い込むなど、着実に強化を続けてきたという。その成果の一端が日本戦で垣間見える形となったが、それだけに「最後の最後で1点取られた。精神的に厳しい」と本音を漏らしている。

 北朝鮮は実に25年ぶりに外国籍監督を招聘し、2016年5月にアンデルセン体制が発足。平壌を拠点にトレーニングを積んできたという代表チームは、国内組の日本と互角の攻防を見せるなど、その成長ぶりを見せつけている。

【了】

大木 勇●文 text by Isamu Oki(Football ZONE web編集部)

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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