本田所属のパチューカ、新エース候補獲得か 「ロサーノの代役を見つけられていない」

今季開幕前に本田ら3選手を獲得するも、リーグ前期は12位でフィニッシュ

 パチューカは12月のFIFAクラブワールドカップ出場が決まっており、コパMX(メキシコカップ)でも決勝進出を果たしている。その一方で、リーガMX(メキシコリーグ)前期は12位に甘んじ、決勝プレーオフ出場を逃した。今季開幕前にFW本田圭佑を獲得するなど補強を行ったが、オランダの名門に移籍したエースの穴を埋めることができていないと、スポーツ専門テレビ局「ESPN」スペイン語版は分析している。

 パチューカは今夏に、昨季10ゴールを挙げたメキシコ代表FWイルビング・ロサーノをオランダの強豪PSVアイントホーフェンに移籍金2400万ユーロ(約31億円)で放出。過去3年半でリーグ戦31ゴールを叩き出したエースの代役として、本田のほか、アンジェロ・サガルとエドソン・プッチというチリ代表FWコンビの計3選手を補強した。

 ヘスス・マルティネス会長は「我々の歴史で最高のチーム」とメンバー構成に自信をのぞかせたが、本田は右ふくらはぎの故障で出遅れ、チーム全体の調子も思うように上がらなかった。前期終盤戦に本田は2試合連続ゴールを挙げるなど、徐々に実力を発揮するも前期は12位止まり。チームを去ったロサーノは今季PSVで11試合10得点と爆発し、アーセナルなどの強豪が獲得に乗り出している状況だけに、記事では「チームはいまだにロサーノの代役を見つけられていない」と指摘している。

 チームは南米市場で新エース候補を探しており、チリ1部アダックス・イタリアーノでプレーするMFブライアン・カラスコをリストアップしているという。ロシア・ワールドカップのメンバー入りを目指す本田にとっては、新戦力獲得の行方は大きなターニングポイントになりそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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