本田圭佑がACミランで過ごした最初のシーズンについて激白 「この4か月半はW杯にもいきるはず」

苦労しているところだらけ

――監督が3人代わったことも大きかったと思うが、ロシアでのコンディションの調整もうまくいかなくて影響したのか。

「それはないと思います。おそらくチームでフィジカルテストしたら、僕が一番いいと思います」

――セードルフ監督がイタリアのサッカーに慣れるまで時間がかかったと言ったが、具体的にイタリアのサッカーのプレースタイル、戦術で苦労した部分は?

「苦労しているところだらけなんですけど、まさしく監督の言う通りで、セリエAらしいなあというのは思っていたけど、改めて来て、そう思っている。具体的には、よく言えばやはり、戦術的ですよ。すごいディフェンスで、簡単にはやらせない、守備組織がどこのチームにも若干あるのかな、と。悪く言うべきか分からないですけど、セリエAの特徴としては、出したら、動かない、典型的ですよね。俺は守備するから、出したら、お前が行けよみたいな。そのサッカーに慣れてないが故に、僕がそこで何かを起こすことが、できなくてつぶされての4か月半です。止まるのかっていう、でもそこで何かをしないと僕が責められる。そういう意味で右サイドで、前向きにトライした4か月半っていうのはワールドカップにも活きるはずだという風には思っています」

――プロ入りをして、ここまで苦労したチームは初めてだと思うが?

「そんなことないんじゃないですか? CSKAモスクワでも僕がどれだけベンチに座ったか、数えてみてください。グランパスでどれだけベンチに座ったか数えてみてください、オリンピックでどれだけうまくいかなかったか、オランダは半年で2部に落ちましたし、ガンバジュニアユースからユースに上がれなかったし……」

――全部、力になってきた実績がある。

「全然ですよ。4か月半、結果出してなくても試合出してもらいましたし、セードルフに守られた感があったなっていうのは、もっと滅多打ちにされるかと思っていたんで。その辺、気を利かして、ホームであえて出さんようにしていたのかなって。ブーイングになるから、アウェーでは常に出してもらってって感じのサイクルが続いたから。僕はそんな話、直接していないんですけど、アウェーでの出場のイメージばっかりありますから」

――そのアウェーでのジェノア戦、初得点を決めた時の気持ちは?ようやくという感じ?

「そうですね、それまで散々外してたんで、その点、試合での待望の点っていうのは間違いないです」

口ではなく、実践した4か月半

 

――イタリアで一番学んだことは?

「(長い沈黙後)イタリアで学んだこと……たった4か月半なんですけど、……改めて忍耐力っていうのは、大事なんだなって感じましたね。口ではなく、実践している4か月半でした」

――個の部分で競争しなくていいと言っていたが、来シーズンに向けて、必要になる個じゃない部分っていうとどういうところか?

「すごい矛盾している言い方なんですけど、この戦術でこのままいくのなら、絶対個はいるんですよ。僕の絵を見たいと思っている選手がいないので、その場合僕が歩み寄らないと、僕が出れなくなるだけだと思うんですよ、それはちょっと状況によるんですけどね」

――監督とチームメイトたちと戦術のことなど、イタリア語で話せない苦労があったのでは。

「ロシア語は全く話せなかった、通訳がいたんですけど、スルツキーが話していることは4年間、分からなかったけど、その点セードルフは英語を話せるし、僕もなんとなくイタリア語が分かることがあるし、またこういう単語言ってるなっていう、後で人に聞いてみたりして、それなりにセードルフの言っていることの単語ぐらいは分かるようになってきた」

――ザッケローニ監督にこの4か月のことを話すのか。

「監督は多分調べてると思う。ピッチ上がすべてだと思うんで、僕が何かエクスキューズを言う必要もないし、僕以上に監督はセリエAの状況は分かっていると思うし」

――この4か月が次に始まるW杯に役立つという実感は。

「もちろん、右をやったことも生かせると思うし、できなかったという悔しさもあるし、すべてを生かすつもりです」

――怪我もあったり4か月苦しかったと思うが、ファンや、奥様、どんな人が近くにいたか。

「みなさんが自分のプレーに集中できるようにしてくださって、それには感謝しています」

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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