代表デビューの長澤和輝が滲ませた悔しさ 「1対1のところでもう少し戦えれば良かった」

インサイドハーフでスタメン出場 デュエルの強さを生かして積極的にゲームに絡む

 日本代表は現地時間14日に国際親善試合ベルギー戦を行い、0-1で敗れた。スタメン出場で代表デビューを飾ったMF長澤和輝(浦和レッズ)は、後半17分までプレー。試合後には、「何回かチャンスがあったので決め切れれば良かった」と振り返った。

 バヒド・ハリルホジッチ監督は主将のMF長谷部誠をスタメンから外し、長澤を抜擢した。右のインサイドハーフに入った長澤は「前回のブラジル戦が3-1で負けてしまい、入りが良くなかった。そこを改善しようと思った」と、10日のブラジル戦を念頭において持ち前の“デュエル”の強さを生かして積極的にゲームに絡んだ。

 立ち上がり10分は「相手がまだ準備でき切っていない時にハイプレッシャーに行って、何回かチャンスがあったので決め切れれば良かった」というゲーム展開だったが、その後は守備に追われる形になった。ハリルホジッチ監督がブラジルと並んで「現在、世界の2強国」と表現するベルギーとの対戦に「個の能力が高いので、1対1のところでもう少ししっかり戦えれば良かった」と、悔しさも滲ませた。

 長澤は所属クラブの浦和がAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を勝ち上がり、上海上港(中国)との準決勝で抜群のパフォーマンスを見せたことが今回の招集につながった。デビュー戦を終えたばかりにもかかわらず、「東アジア杯(12月)もありますが、代表として集まるのは次の3月。それまでに全員で成長して、もっと良い状態で集まれればと思います」と、冷静に次の代表活動を見据えた。

 ドイツ・ブンデスリーガのケルンでプレーした経験を持つ長澤。ベルギー戦は来年6月のロシア・ワールドカップ本大会に向け、ハリルジャパンの中での存在感を高めるデビュー戦となった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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