ミラン前会長が衝撃の怪気炎 古巣の経営権奪回に意欲「また買収するかもしれない」

約669億円の賠償金を手にすることが濃厚、かつてのミラン名物オーナーが息巻く

 ACミランのシルビオ・ベルルスコーニ前会長は、経営するテレビ会社の買収交渉のもつれから5億ユーロ(約669億円)近い賠償金を手にすることが濃厚となり、「またミランを買収するかもしれない」と衝撃の怪気炎を上げていることが明らかになった。イタリア紙「イル・メッサジェーロ」が報じている。

 巨額の私財を投じてミランに数々のタイトルをもたらし、世界屈指の名門に築き上げた元イタリア首相のベルルスコーニ氏は近年、累積赤字から思うように戦力補強できず。チームも中位に留まっていた。今年4月に中国人オーナー、リー・ヨンホン氏に売却したが、全11人の新戦力を大量補強しながら、ここまで5勝1分4敗。24日の敵地キエーボ戦で4-1と快勝したが、リーグ8位となかなかエンジンがかからない状況だ。

 そんななか、かつての名物オーナーはフォルツァ・イタリア党の会議で「この金があれば、もしかすると私はもう一度ミランを買収するかもしれないな」と息巻いたという。

 ベルルスコーニ氏の経営する「フィニンベスト社」はイタリアテレビ局「メディアセット」を所有している。フランスのビベンディ社とメディアセットの売却交渉を進めていたが、ビベンディ社側が一方的に交渉を破棄していた。ベルルスコーニ氏は高額な賠償金を要求していたが、5億ユーロで決着する見込みだという。

 5億ユーロという棚ぼたマネーをゲットしそうなミラン総帥は来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を逃した場合、1億ユーロ(約133億円)の赤字に転落するという古巣の経営権奪回に意欲を燃やしているのかもしれない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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