リバプール指揮官がジェラード復帰で抱える“ジレンマ”

「感情的な決断をするわけにはいかない」

 
 リバプールのブレンダン・ロジャース監督は、キャプテンの元イングランド代表MFスティーブン・ジェラードが負傷離脱から復帰した際の起用法について言及した。英地元紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。
 リバプールはリーグ戦直近12試合で9勝3分と無類の強さを発揮している。特に第25節のトットナム戦からは破竹の4連勝を遂げている。しかし、それは寄しくも主将のジェラードが負傷離脱を強いられた時期と重なる。ジェラードは、トットナム戦の途中でハムストリングを痛め、ピッチを後にしていた。
 そのキャプテンがリーグ第29節スウォ ンジー戦で復帰する見通しとなっている。
「彼はプレミアリーグの歴史において最も偉大な男の1人で、このクラブにおいては間違いなくナンバー1だ。だが、彼はチームを第一に考えてくれる。彼がプレーしようがしまいが、私の彼に対する尊敬の念は変わらない。彼は選手としても人間としても大いなる称賛に値する」
 ロジャース監督は試合前のインタビューで、クラブのレジェンドであり偉大なキャプテンであるジェラードに最大限の賛辞を贈った。
 しかし、その一方でチーム構成には感情を持ち込まないことを断言している
「私は感情的な決断をするわけにもいかなければ、好き嫌いで選手を選択するわけにもいかない。もちろん、このチームに全てをささげてきた男には試合に出 場する資格はある。だが、スティーブンがチームに戻ってきた際は、フィットし、ポジションを争わなければならない。私は、チームの勝利のためだけに出場選手を決めるのが仕事だからだ」
 今季終了後にLAギャラクシーへと移籍するジェラードにとって、リバプールでプレーする時間はそれほど多くはない。その上でトップ4を狙える位置まで上り詰めたロジャース監督は、メンバー選考に多少のジレンマを抱えているようだった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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