ウェルベックが古巣のマンUに恩返し弾 アーセナルがFA杯4強進出
見せつけたその決定力
アーセナルのイングランド代表FWダニー・ウェルベックは9日、FAカップ準々決勝で古巣のマンチェスター・ユナイテッド(マンU)相手に恩返しとなる決勝弾を決め、2-1の勝利に貢献した。
2006年以降、オールド・トラッフォードで勝ち星のなかったガナーズに久々の一勝と、FAカップ2連覇への可能性をもたらしたのは、ウェルベックだった。
後半16分、圧倒的なスプリント力で相手DFアントニオ・バレンシアのバックパスを奪った。さらに、スーパーセーブを続けていたマンUのスペイン代表GKダビド・デ・ヘアを抜き去って無人のゴールに突き刺した。
ウェルベック は昨夏の移籍市場最終日、その運命を大きく変えた。多くの時間を過ごしたマンチェスターを離れ、アーセナルに1600万ポンドの移籍金で加わったのだ。そして、ルイス・ファン・ハール監督は同日、コロンビア代表FWラダメル・ファルカオをモナコから期限付き移籍で獲得した。
彼は、マンUのアカデミー出身で、オールド・トラッフォードとは目と鼻の先で育った。この生え抜きストライカーの放出は、クラブOBやサポーターから反発を招いた。だが、オランダ人指揮官はウェルベックの決定力不足を理由にあっさりとライバルクラブへの放出を認めた。記者会見では、こう言い放っている。
「彼はファーストチームで3シーズンプレーした。だが、ロビン・ファン・ペルシーやウェイン・ルーニーのよ うな得点を記録していない。彼らが我々のスタンダードだ」