経営難のパルマ、レオナルディGMが電撃辞任

クラブの状況はさらに混迷

 経営難でクラブ存続の危機に立たされているパルマのピエトロ・レオナルディGMが精神面の不調により電撃辞任した。クラブが発表した。

「私はパルマFCのGMを辞任することを決断しました。私の健康状態が最近悪化し、自分を取り巻く環境も不運にも悪化した。自分の役割を果たせる状況ではなくなってしまった。現在のクラブ経営者の重荷になりたくない。私の協力者、従業員、コーチングスタッフ、選手、ファンに感謝したい。今後もこの絆を感じ続けていく」

 レオナルディGMはクラブを通じてそう声明文を発表した。同GMはここ数週間で精神面での落ち込みが激しく、ここ数週間で2度も入院していたという。

 かつては中田英寿氏が所属し、欧州のカップ戦の常連だったパルマだが、今季は全従業員の給与の支払いがストップ。2か月間で2度も1ユーロで売却されるなど、オーナーは目まぐるしく変わっている。クラブハウスやスタジアムの電気の供給がストップするなど非常事態に直面しており、リーグ戦で2試合も開催延期となっている。

 クラブ強化のトップだったレオナルディ氏は主将のDFアレッサンドロ・ルカレッリから混乱を招いた元凶の1人と批判されるなど、矢面に立たされていた。同GMの辞任により、かつての強豪の状況はさらに混迷するかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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