ドルトムントのユルゲン・クロップ監督は、2月28日、シャルケとのルールダービーで3-0の完勝を収め、「完璧な午後」と勝利の余韻にしばし浸った。クラブの公式サイトが伝えた。 クロップ監督は、快勝をこう振り返った。 「単純に、我々には完璧な午後だった。チームは適切ないいパフォーマンスを見せてくれた。試合開始から最後の瞬間まで、ボールで雄弁に表現した。良いスペースを見つけ、高い位置で相手にプレスを掛けた。前半だけで数多くの決定機を作った。残念ながらそのチャンスを生かせなかったが、イライラしなかったことが重要だっ た。ついに後半32分に我々にふさわしいゴールで報われた」 今季初の4連勝で10位に浮上したドルトムントは、勝ち点28へと伸ばした。欧州CL圏内の4位レバークーゼンとは、2月28日の試合終了時点では勝ち点差8とにじり寄っている。だが、2部入れ替えのプレーオフ圏の16位パーダーボルンとは勝ち点差も5と決して離れていない。ブンデスリーガは首位バイエルンが勝ち点58で独走し、2位ヴォルフスブルクは勝ち点47で追走する展開だが、勝ち点37の3位のボルシアMGから下は接戦状態となっている。 「4連勝をしたけれど、まだ降格圏まで勝ち点5差しか離れていない。このことが自分たちがどんな泥沼に足を踏み入れてしまったかを証明している。もう一度転倒することはゆるされない」 UEFAチャンピオ ンズリーグの逆転進出と、2部降格の可能性をいずれも残している状況なだけに、クロップ監督は宿敵を大勝で下した後も慎重な構えを崩さなかった。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images