乾が元同僚MFとのマッチアップを想定 豪州戦勝利へ「仕掛けていきたい」

相手の右MFレッキーとはかつてフランクフルトで共闘

 リーガ・エスパニョーラで自信を深めた乾貴士(エイバル)が、決戦で元チームメイトの間隙を突く――。31日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選オーストラリア戦に向けた前日練習後、取材に応じた乾は、フランクフルト時代にチームメイトだったMFマシュー・レッキー(ヘルタ)とのマッチアップについてイメージを膨らませている。

 4年前のブラジルW杯予選でもメンバー入りしていた乾だが、当時は出番が巡ってくる機会は稀だった。しかしリーガ移籍後、持ち前のテクニックに加えて献身性も一層磨き、ジョーカーとしての期待も大きくなっている。「今回はチームのためにやっていきたいなという気持ちは強いですし、チームが結果を出せるようにやれることがあると思います」と、主力としての自覚をのぞかせた。

 この試合で特に乾が鍵を握りそうなのは、次の言葉に象徴される。

「右サイドハーフの7番はものすごく攻撃的だと聞いています。知ってる選手ですけど」

 3-2-4-1システムを採用すると予想されるオーストラリアで、右サイドハーフを務めるのがレッキーだ。FW原口元気が所属するヘルタに今季加入したアタッカーは、2012年から2014年にかけてフランクフルトに籍を置いていた。そして乾も2012年から2015年まで同クラブに所属しており、プレーの感覚は頭に染みついている。何より、レッキーの攻撃性能を逆手に取ることができるのでは、とシミュレーションしている。

 

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