浦和の武藤が矜持を示した川崎戦アウェー弾 「無駄になっても走り続けて…」

7月1日広島戦以来のゴール「きっかけに」

 武藤を投入したものの浦和はリードを2点に広げられてしまった。しかし、出場からとにかくマイボールになると相手の最終ラインと前後に駆け引きし、守備でも自身の役割を果たすために走り続けた武藤は、浦和にとって逆転への足掛かりとなる一撃を決める。後半31分、MF青木拓矢が背後のスペースに出したボールに抜け出すと、左足で冷静にGKとの1対1を制した。

「後半から入ったので裏を狙う動きを繰り返そうと思っていたし、青木が良いボールを出してくれた。自分にとっては、一つの良いキッカケになったと思う」

 武藤のゴールは、7月1日のサンフレッチェ広島戦以来。ゴールという結果は久しぶりのものになったが、この日のゴール前の間にも背後に抜け出したところでボールが来ない場面は少なくなかった。それでも味方に大きな不満を訴えてプレーを止めることはなく、何度となくその動きを繰り返した。そして、武藤はその姿勢についてこう説明している。

「何度も、無駄になっても走り続けて、10回に1回くらいGKと1対1になって決められるならそれでいいんです」

 

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