バルセロナDFがテロ現場で救助活動 気高い行為に称賛の声「一流の気品」「ヒーロー」

仏代表DFディニュが夫人とともに救急車到着まで応急処置、負傷者救助に貢献

 バルセロナ市内で17日に群衆に車が突っ込むテロ事件が起き、死者15人を出す大惨事となったが、バルセロナのフランス代表DFリュカ・ディニュが現場で負傷者救助に貢献していたことが明らかになった。地元ラジオ局「RAC1」などスペインメディアが一斉に報じている。

 ディニュは先ごろバルセロナ中心地のプラサ・カタルーニャに引っ越していた。惨事の起きた17日はオフだったために、ディニュと夫人は新居の近所で起きたテロの負傷者救助のために、自宅から包帯やタオル、ペットボトルの水などをテロ現場に届けた。そして、負傷者に傷口に包帯を巻くなど、救急車が到着するまでの応急処置を行ったという。

 ディニュの立派な行為はスペイン地元紙「エル・パイス」も「ルカ・ディニュ、想定外の救助者」と特集。「バルセロナで起こった卑怯な攻撃に倒れた、全ての犠牲者とその家族に哀悼の意を表します」というディニュのコメントも紹介している。

 バルセロナもこの悲劇を受け、練習や試合で黙祷を行った。ディニュも開幕戦のホーム、ベティス戦で後半42分にDFジョルディ・アルバと交代で途中出場。勝利を捧げたが、ディニュの気高い行為に「完全なるリスペクトを」「偉大だ」「一流の気品」「あなたは我々のヒーロー」などSNS上で称賛の声が集まっている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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