ネイマール退団のバルササポーター暴走 「死んでしまえ」の心ないチャントが物議

シャペコエンセ戦で一部サポーターがヤジ、「リスペクトを欠いている」と英紙報道

 ブラジル代表FWネイマールは、バルセロナからパリ・サンジェルマン(PSG)への移籍を決断した。サッカー界史上最高額となる2億2200万ユーロ(約290億円)もの移籍金が生まれた今回のビッグディールは、バルサファンからの反発も大きい。現地時間7日に行われたシャペコエンセとのプレシーズンマッチで、心ないサポーターが「ネイマール、墜落して死んでしまえ!」とのヤジを飛ばしたと、英紙「デイリー・ミラー」が伝えている。

 バルサは昨年起きた飛行機墜落事故によって、多くの選手とスタッフを失ったシャペコエンセをホームに迎えた。試合はアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスのゴールなど攻撃陣が爆発して5-0と大勝したが、両チームがお互いを称え合うなど、ピッチ内は親善ムードに包まれていた。

 しかし、聖地カンプ・ノウに詰めかけたファンの一部からは、汚い罵りの声が聞こえたようだ。スタンド内で動画を撮影したファンがインスタグラムに投稿したところによると、それぞれスペイン語と英語で「ネイマール、死んでしまえ!」、「ネイマール、墜落死だ」といったチャントを起こした人間がいたのだという。

 記事では、このチャント動画について「これは本当にリスペクトを欠いている。移籍はフットボール界でままあることだし、今回の悲劇はより一層悪化した」と記されるなど、良識あるファンは怒りの声を挙げている。メッシやスペイン代表DFジェラール・ピケらは、自身のSNS上でネイマールとの“円満の別れ”を発信している。ただ、一部のファンの恨みつらみは、根深く残りそうなことを象徴する出来事となってしまった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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