2か月ぶり弾に笑顔なし「何クソって」 苦しい現状も…向き合う現実「新しい自分を探しながら」

ポートFC戦でゴールを決めた垣田裕暉【写真:アフロ】
ポートFC戦でゴールを決めた垣田裕暉【写真:アフロ】

垣田裕暉が1か月ぶりにスタメン出場を果たした

 J1の柏レイソルは10月14日、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)のリーグフェーズ第2節でタイ1部ポートFCと対戦し、5-1で勝利した。約1か月ぶりにスタメン出場したFW垣田裕暉が「悔しさはあります、素直に」と現状への思いを明かした。

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 約2か月ぶりのゴールに笑顔はなかった。表情を一切変えることなく、淡々と自陣に戻って味方とハイタッチ。再開の笛が鳴ると、すぐさま猛プレスでボールを奪いにかかった。

 試合後の取材エリアで「悔しさはあります、素直に。でもやっていかなきゃいけない」と本音をこぼした。今季は開幕から5試合連続でスタメン出場し、2ゴールを決めたが、FW藤尾翔太の加入もあり、直近のリーグ戦4試合ではベンチ外。ルヴァンカップでもメンバーから外れ、ACLE初戦の全北現代モータース(韓国)戦以来、約1か月ぶりのスタメン出場で、得点は8月21日以来、約2か月ぶりだった。

 ここまで歩んできた道のりは、順風満帆なものではなかった。鹿島アントラーズユースからトップチームに昇格するも、なかなか出番を得られない日々が続いた。6年間の期限付き移籍を経て鹿島に復帰したが、2024年のシーズン途中に柏への移籍を決断。「自分の先を考えたりとか、今どうしたらいいかって考えた」。何度も壁にぶつかりながら、プロ11年目に突入した。昨季はルヴァンカップ準優勝、リーグ2位、ACLE出場権獲得に貢献したが、充実した日々の先に再び壁が現れた。

「昔からがむしゃらにやるタイプですし、もう何クソっていう。悔しい状況だったら誰よりも練習して登っていくタイプなので。戦う気持ちを忘れずにもっともっとがむしゃらにやっていきたいなと思います。まだ出れなくなってそんな時間も経ってないんで、まだまだちょっと新しい自分を探しながらやっていきたいなと思います」

 途中出場からゴールを量産するMF瀬川祐輔、カップ戦で復調の兆しを見せたFW細谷真大、新加入ながら即座にフィットしたFW藤尾翔太。ライバルたちの活躍を目に焼き付けた。「どのチームに行ってもポジション争いはありますし、そういったなかで自分で勝ち取っていかなきゃいけない世界」と、自身の立ち位置を受け止める。リカルド・ロドリゲス監督も「素晴らしいパフォーマンスをしてくれていた」とこの日のプレーを称えた。

「出れてない時期でも、もっともっと前向きにやっていかないといけないと思いますし、また一回り大きい自分になるための時間だと思ってますし、この時間をうまく成長に使えたらなと思ってます。ここで点取れたのは良かったですし、これをまた次チャンスが来たらその時もやらなきゃいけないと思います」

 苦しい状況に置かれながらも、その先にある自分の姿はしっかりと見えている。来年には30歳という節目を迎える。今の現状から目を背けることなく、サッカーに向き合う日々を過ごす。

「まだまだ成長できるなと思ってますし、俺みたいなタイプの選手って30歳を越えて味が出て、点が取れるようになって、アシストできるになって。ゴール前で余裕ができて、それまでの経験で余裕が生まれて、いいプレーができるようになると思うんですよ」

 壁を越えた先に待つ自分の姿を思い描きながら、柏のストライカーとして、“がむしゃら道”を歩んでいく。

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